機能性分子を理論設計


MOLFEX(モルフェックス)は機能性材料を理論設計します

近年、与えられた分子構造に対してその物性や反応性を理論化学計算により予測することが可能になってきており、光・電気等の機能をもつ材料を設計したり、化学反応を設計する上で、理論化学計算はなくてはならないものになっています。しかしながら、所望の機能を示す分子をどのように設計すべきかという設計指針が十分に明確になっていないことから、多数の候補分子から合成すべき分子を選択するスクリーニングの段階に理論化学計算が用いられているというケースが多いのが現状です。
京都大学で開発された振電相互作用密度(VCD)理論[1]は、さまざまな機能の発現や反応性を制御する設計指針を与えることを可能にする一般的な理論です。このVCD理論により従来の経験に基づく分子設計から一歩進んだ新しい設計指針を得ることができます。確実な設計指針に基づき設計された少数の候補分子に対して、材料の性能を精度良く予測することができる理論化学計算を適用することで、従来よりも短時間で確実な開発ができます。MOLFEX(モルフェックス)が独自に開発した理論化学計算手法と材料設計ノウハウを活用することにより、お客様は数多くの材料を計算・合成してスクリーニングするという従来のやり方から脱却し、新しいアイデアに基づく材料開発を早いスピードと低い開発コストで行うことが可能となります。

[1] T. Sato et al., J. Phys. Chem. A 112, 758−767 (2008).
MOLFEXの設立経緯
(思い・ご挨拶)

京都大学で開発された振電相互作用計算プログラムが実用化レベルの分子サイズにおいても、適用でき計算結果が実験結果をうまく説明できるようになりました。このことは新規に設計された材料の性能が予測できるということを意味しています。この技術を世の中に広く使っていただき実用を目指した機密性の高い材料開発に応用することを目的として(株)MOLFEXを設立しました。

MOLFEXだから
できること

従来では経験に基づいて分子設計がなされてきました。MOLFEXは従来の経験に基づく分子設計手法から脱却し、理論を駆使して合理的に機能性分子を設計することができます。そのため、今までの経験では予測できなかった新たな分子を設計し、提案することが可能です。また理論による合理的設計をするので、実験によるスクリーニングに頼らない設計が可能です。

MOLFEXの
強み

新規な分子を設計しその性能を予測するためには単に振電相互作用密度を計算するだけでは不十分です。我々は、その計算結果を解釈し、どのような分子を設計すればターゲットとしている性能を満足するかを提案します。そこにはこれまで培ってきたノウハウが極めて重要です。我々は理論に基づく計算・解析からお客様が要望される性能を満足する材料を設計できるノウハウを持っています。

MOLFEX で
どんな材料の理論設計ができるのか?

独自の解析技術を用いることで例えば以下の材料分子とその目標に応じた設計ができます。
・機能性分子(有機EL用ホール・電子輸送材料、電子ブロッキング材料、有機トランジスタ太陽電池材料など)の性能向上
・化学反応の予測
・不均一触媒の開発
・染料・UV吸収剤等の吸収・蛍光波長や色の調整

MOLFEXは
何を目指すのか?

世界でもユニークな分子材料設計を専門に行う民間の研究所として企業価値を高め、あらゆる機能性材料の設計に寄与していきます。




MOLFEX で
提供できるサービス

機能性材料の理論設計に加えて、MOLFEXの強みを活かして以下のサービスを提供することができます。
受託分子設計
・受託解析
・受託分子
・教育・コンサルティング

MOLFEXの最新情報はコチラ

What’s new

  • 2022/09/26 ホームページを開設
  • 2022/11/29 内部転換速度定数の理論計算と理論解析の受託解析サービスを開始
  • 2023/02/10 第18回京都大学福井謙一記念研究センターシンポジウムにて、”Role of Vibronic Couplings and Energy Gap in the Internal Conversion Process of a Molecule”というタイトルで発表を行いました。
  • 2023/03/22 日本化学会第103春季年会にて、”系間交差過程における振電相互作用とスピン軌道相互作用”というタイトルで発表を行いました。
  • 2023/05/10 安定的で高効率発光を示すラジカルの成果がAngew. Chem. Int. Ed.に掲載されました(https://doi.org/10.1002/anie.202302550)。この成果は4月7日の科学新聞4面にて報道されました。
  • 2023/5/17 第25回理論化学討論会にて”核配置空間における一電子励起状態のBerry接続”というタイトルで発表を行いました。
  • 2023/6/23 第36回有機EL討論会にて”DABNA-1における輻射・無輻射過程の速度定数計算とその解析”というタイトルで発表を行いました。

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